加盟団体の活動

平成21年度

40周年を迎えて
川崎市消費者の会

 昭和44年に川崎市消費者モニター、神奈川県消費生活セミナーの修了生が「学んだことを社会に還元しましょう!」という熱意で発会した当会も今年の11月で40年になります。
この間、社会情勢や生活環境の激しい変化を歩みながら、近年は消費者問題に関心のある仲間たちと活動しています。
 当会の目標とする暮らしの安全を守る中で、生活者として今、考えなければならないこと、行動しなければならないこと、仲間と一緒に学習しています。因みに今年度は昨年に引き続き、地球温暖化対策〜私たちにできること〜を取りあげ実践に入ります。
 生活の多様化、家族構成の変化などで会員の身の回りも変わり、高齢化を考慮した活動内容や場の提供を図っていますが、40年の節目に改めて会のあり方を見なおす必要があると考えています。


昨年の活動
横須賀市消費生活研究会

 ごみの減量と資源の有効利用を目的に、市民の方々に親しまれ長年続けてきた「不用品交換即売会」と「不用品等情報交換事業」が、昨年をもちまして終了致しました。
 環境対策としては、マイバック持参運動も続けてまいりましたが、横須賀市内スーパー11社と市民団体及び横須賀市が協働して、レジ袋削減に取り組もうと、平成20年10月29日『レジ袋削減に向けた取組に関する協定』を締結しました。
一人一人の身近なところから環境保全に役立つ事を実行していきたいと思います。
 昨年来、食の安全をおびやかす問題が多発しております。私たち消費者は、社会状勢の変化におくれをとらないよう、勉強して知識を得て、自らの身を守っていかなければなりません。そこで昨年は、農林水産先端技術産業振興センターより講師を招き、「遺伝子組換え農作物について」を学び、また保健所の管理栄養士の方より、「食の安全について」を勉強しました。
 今年も引き続き、勉強を続けてまいりたいと思います。


今の時代の中では
港北くらしの研究会

 混沌としている会社情勢の中で消費者運動の力量が発揮される時と思います。
 「NOレジ袋」 企業も、レジ袋削減行動開始。
毎月5日をノーレジ袋デーにしたり、配らないのが当たり前としている所など、やっと、私たちが10年前に要望した事が叶ってきました。と、同時に私たちの活動が、県・市に理解され、お声がかかるようになりました。お役に立ち、活かされるのは嬉しいです。常に前向きに声を出し続けてきたからでしょう。
 スーパーの営業時間の短縮。CO? 排出量表示。産地野菜のコーナーなどやる気が出てきました。努力しているお店を応援しましょう。


社会の不条理にもっと目を光らせたい
藤沢市消費生活研究会

 悪徳商法の跋扈、食品表示の偽装など、さまざまな問題が指摘され、縦割り行政の不都合が論じられてきました。そのなかから消費者行政一元化の議論が進められてきたのではないでしょうか。もちろん前総理福田首相の肝いりで、消費者庁設置が急浮上したのは間違いがないと思います。その後、消費者庁関連3法案は閣議決定をしたのに、国会に上程された後、法案審議の見込みは立っていません。
 全国の消費生活センターに寄せられる消費者相談は、この10年で2.5倍になったそうです。消費者行政を充実・強化する必要を痛感する今日ですが、このような中でセブンアンドアイ・ホールディングが、傘下のコンビニで賞味期限間近の弁当を安売りするのを阻止していたという事案が表ざたになってきました。振り返ってみると、期限切れの弁当などを廃棄しているという事例はずいぶん前から私たちの耳に入っていました。公正取引委員会が取り上げるまで、何の不思議も感じていなかったことが悔やまれてなりません。食糧自給率40%の国に住む住民の一人としてもっと早く気がつくべきでした。コンビニ弁当のみならず、社会の不条理にもっと目を光らせ、怒るべきではないかと切歯扼腕する今日この頃です。



「万事に心を込めて」
小田原市消費者の会

 「百年に一度」といわれる世界的不況に直面しその報道が連日つづき、私たちの間にも不安感、閉塞感がひろがっています。そのような中で、県消連における「相談事業」の廃止という事態は、私たちに激震を与えました。「安心安全な生活を守りたい」その思いから活動が生まれ、進めてきたことが、このような結果となり残念でなりません。
行政においては、より一層県民の生活を守ることに努力をお願いしたいと思います。私たちの会も、このようなことで消費者運動が後退しないよう、真摯に活動に取り組んでいきたいと思います。
 気持ちまで不況にならないよう、皆で力を合わせ、元気を出し、原点に立ち戻って出来ることは何でもしよう。
「万事に心を込めて」


“あやせに緑を!”
あやせくらしの会

 人口8万あまり、中小都市、厚木基地を抱え時に騒音の中、市民生活は年毎に変化しています。旧い慣習と新しい考えとが懸命に交差してゆき、ぶつかる事もしばしば・・・。その中リサイクル運動に趣味を兼ねながらの手作りに、生活の幅を広めて活動を進めています。市は開発と称し緑を少しづつ失い淋しい気がしますが、それは市の発展にもつながると思います。“緑は守りたい”消費者団体として市民の要望もあり、会の時代にあった消費者の心構えを打ち出してほしいと・・・。 
 去年は「もったいない」アンケート、今年は「無駄を省く」をスローガンに市民に訴えていきたいと思っています。


日本の食、食糧、これから
べじたぶる・くらぶ

 「自給率の向上」を願い生活していますが、パンは大好きです。たまにはピッザもいい、スパゲッティーもいいと、その行動は反することが多々あります。今、米粉から作られたパンに人気があります。日本人のお米の年間消費量が減少する中、良いことと捉えたいと思います。ずいぶん前になりますが、新潟の村松を訪れた時、生産者が子どもに「まんま食ったか?」と投げかけているのを聞きました。すごく心地良い響きでした。優しさと平和と思わず微笑んでいる自分を覚えています。
世界中から安く農業生産物を仕入れていますが、いつまでも続くとは限りません。中国やアジアの急発展、それに伴う食の欧米化、世界的な気候の変動と食を取り巻く環境は悪化するばかりです。今から備えは必要です。自分の食べるものは自分で調達することです。都会に住む消費者は自分で生産する手段を持ちません。しかし、生産者と消費者の顔の見える関係は作れます。自分で生産されている現場(圃場)を見に行き、どのように作られているか生産者と話をすることです。農産物が生きてきます。私たちの命の糧になるのです。べじたぶる・くらぶの原点です。もう少しこの輪を広げていきたいと考えて、今年のテーマにしました。


学ぶこと
ライブコンシューマーズ

 ここ数年「食」に関して私たちの期待を裏切る出来事が続いて起こっています。新型インフルエンザの流行も懸念されています。経済もなかなか上向く様子はありません。これらの現状を考えても、私たちの暮らしには様々な不安があります。しかしこんなときだからこそ、情報を読み取る知識や様々な法制度をしっかりと知っておく必要性を感じます。「社会のあるところに法あり」といわれているように私たちの毎日の生活には色々なルール(法律)があります。他方、「法は無知を救わず」という法格言もあります。まずは会員が抱えている今の問題(親の介護など)を取り掛かりにして、「介護」「年金」「税」など生活に必要な知識(法律)を少しずつ学んでいきたいと思います。