2次元コードの活用について


1.テーマ設定の理由

 現代社会は情報化社会です。わたくしたち消費者はそのあふれる情報を見極め、賢く生活に取り入れ
たいと常日頃思っています。スーパーなどの生鮮食品売り場では携帯電話で読み取ることができる2次
元コード付きの商品を多く見かけるようになりました。
 そこで販売者、生産者がどのような内容を掲載しているのか、又 このマークに対して消費者の認知度
を知りたいと思い調査しました。

2.企業へのアンケート調査を実施

   2次元コード付きの商品を購入し、情報提供者ごとに分類をし、表にまとめました。
  販売事業者 潟Cトーヨーカ堂、鞄結}ストアー
  製造販売者 ホクト梶Aエスビー食品梶Aゼスプリインターナショナルジャパン梶A成田食品椛シ
  JA系  JA富里市、JAいるま野、JAあきた白神、JAしおさい波崎青販部会、JA西都他
  合計 58社を対象に下記アンケートを実施し、25社から回答( 回答率43% )を得ました。
                                   調査期間  2009年12月から2010年1月

問1 貴社では年間、何品目の2次元コード付き商品を取り扱っていますか。
回答  潟Cトーヨーカ堂、野菜・果物125品目 加工品70品目
 鞄結}ストアー 野菜・果物を中心に店舗季節によって異なるが約70アイテム
 製造販売者/JA系 23社の内
 1品目:11社 2〜5品目:5社 6品目以上:4社 取扱品目なし:3社
問2  一番力を入れている商品をひとつお選びください
回答  通年の商品:たまご、モヤシ、ショウガ、ピーマン、台湾バナナ、ベビーリーフ、きのこ類など 
 季節による商品:にんじん、みょうが、ほうれん草、枝豆、レタス、ピーマン など
問3  2次元コードをいつ頃からどのようなきっかけで付けるようになりましたか.
回答  2003年から 1社  2004年から 2社  2005年から 6社  2006年から 3社
 2007年から 5社  2008年から 1社 記載なし 4社
 きっかけは、食の安全安心についての情報を伝えるため
         お客さまからの要望、販売先の取引先からの依頼に応じて
         国の事業取り組みから
問4  情報内容はどのようにして決めましたか。
回答  社内会議で消費者が知りたい情報、商品の特徴などを閲覧しやすい方法で掲載
 「顔が見える野菜」「いばらきネット」などはあらかじめ記載内容が決まっている
 取引先の要望に応えて相談して掲載 国の事業実施事務局と協議して
問5  掲載事項に工夫されている点などがありましたらお書きください
回答  利用しやすい画面、商品説明(栽培方法、農薬履歴他)レシピの提案などを掲載している
 定期的 2週間(1社) 一か月(2社) 毎シーズン(3社) 年1回(2社) 不定期(1社)
 していない 4社( うち2社は今後更新の予定 )
問7  2次元コードを付けたことで売り上げなどの効果につながリましたか。
回答  効果なし、不明 19社、 効果あり 3社
問8  2次元コードを付けるのに、どのくらいの金額がかかりましたか。
回答  無料 3社、 わからない 2社、包装資材関係費用 5社 ( 20万〜50万円 )
 システム開発費含 6社( 5万〜1000万円 )、 国の事業 2社 ( 500万円 )
問9  コードを付けてから消費者の問い合わせ等の件数に変化がありましたか。
回答  変化なし 13社、 変化あり 9社
 内容: 商品について、 クレーム、 プレゼント企画の応募、 激励、 リピート注文、宅配の
     問い合わせ
  2次元コード導入に関して消費者への要望やご意見がございましらお聞かせください   
 @消費者がどれだけ2次元コード情報を商品購入の際に参考にしているかが知りたいです。
 A消費者への情報提供は必然と考えるが、法律化された制度と異なり、卸、小売業者の要望が
   統一されていないために経費面で対応に苦慮している。
 Bお客様に興味を持って購入していただきたい。
 C特に2次元コードに限らず、HPやネット検索ですぐ手に入る情報なら、1個ずつのコードに付けて
   高齢のお客様には逆に敬遠されてしまうので、ない方がよいような気もします。
 Dどのような情報が求められているまか、2次元コードから実際、情報を得ている消費者の皆さまは
   どのくらいいらっしゃるのか知りたいです。
 E当社の場合2次元コードを携帯で読み取ったとしても、その場で表示されるのは携帯のホーム
   ページのアドレスなので、インターネットにアクセスしないと詳しい情報を得ることができない。
   この件に関して消費者のご意見を頂ければ幸いです。

3.消費者へのアンケート調査を実施
 
 レモン即売会の来場者303名から次のような回答を得ました。
 調査日 2010年 1月22・23日 鰍ウいか屋川崎店 鞄。沢さいか屋 小田原西友EPO にて 

このマークを知っていますか 知っている 189名 内容を見たことがある
内容を見たことがない
59名
130名
知らない 114名

4.まとめ

  2次元コードには生産者の顔写真、調理方法、農薬、肥料の使用回数、種類と内容は千差万別である
 事がわかりました。2次元コードの利用は無料ではありません。利用者の立場になって内容を簡潔に
 し、最低限度の写真掲載を望みます。
   情報はすべての人に平等に伝達されることが必要です。2次元コードを付けたことにより、包装袋
 の表示が削減されることがあっては困ります。携帯電話を持っていない人、持っていても機能を利用し
 ない人にも商品情報がわかる表示が必要です。
   以上のことをふまえ、私たちはこれからも取り組んでいこうと思っています。



一般消費者からみた薬局・店舗販売業

<構造整備・リスク分類>
・陳列棚には胃腸薬、風邪薬、漢方、目薬など種類別になっており、それぞれに第1類、第2類、第3類と
分類されていた。空箱が置いてあり、薬剤師が丁寧に説明してくれた。
・棚には数種類の医薬品が並べられている程度で、リスク別になっていない。薬についての説明はとて
も丁寧で食事についてまでアドバイスしてくれた。
・棚には数種類の医薬品が置いてあるだけ。ガスター10を下さいと言ったところ、何も聞かれず・説明
もなく・ひと声を発することもなく、棚からとり出して販売してくれた。
・陳列棚はリスク別になってなく、第1類医薬品は薬剤師の説明が必要と書かれている空箱が陳列され
ていた。空箱を持ってレジに行くと薬剤師が対応してくれた。
・カウンターが小さいので、座ってゆっくり話はできない。相談できるところがほしい。
・分類表示がカウンターの上部に掲示されている。
・第1類、第2類、第3類とわかる表示はどこにもなかった。
・小さな店なので、陳列はあまりきちんとされていない。
・小さい店舗だが、第2類、第3類の別に陳列してあった。第1類の商品はカウンターの下から出してくれた。
・第1類の医薬品はケースの中に整理されていた。
・購入した医薬品はカウンターやガラスケースの中でもなく、別室かと思われる奥のほうから出してきた。

<名札・白衣>
・個人店なので名札は付いておらず、使ったかどうか聞かれ「はい」と答えたらそのまま渡された。
・ネームは首から下げているのではなく、白衣に留めてあったのでよく読めた。
・名札が小さいので見えにくい。
・薬品と日用品のレジが一か所で列をなしていた。従業員(作業員・レジスター・OTC・薬剤師)もみな同じ
ユニホーム。
・薬剤師および登録販売者は白衣着用。ほかの3人はカーディガンを着ていて名札もユニホームもわか
らなかった。レジが日用品と薬品とは別のようだった。
・販売員が数人いてわからない。鍵を開けた人はレジの人とは違っていた。
・白衣は着ていたが名札がなく、対応した人が誰かわからなかった。棚には大きく第1類医薬品と薬品
名、第2類医薬品と薬品名が記載されており、わかりやすかった。
・ユニホームはほかの人と同じでしたが、名札には薬剤師と書いてありました。説明はしていただけた。

<情報提供>
・鍵のかかるところに入っていた。第1類医薬品は薬剤師から購入してくださいと書かれていたが、不在
だったので会計の人に呼んでもらい購入した。何の説明もなかった。
・文書による説明があったが、文書は渡されなかった。成分や服用、副作用の生命あり。薬剤師(研修)
と名札に記してあった。
・薬剤名を言ったら、その薬剤は今年の6月から薬剤師しか販売できなきなりましたと言い、薬剤師に
変わった。文書による丁寧な説明があった。
・第1類の薬なので説明書をつけなければいけないと云って説明書をもらったが、説明やアドバイスは
なかった。
・文書を見ながらの説明だったが、文書はもらえなかった。
・薬剤の説明が非常に良かった。とくに第1類医薬品を使用する場合は、説明や注意をしっかり守ること
を痛感した。
・説明は文書によりきちんとされた。
・薬剤師が来るまで間があった。用途別に分類されているが、消費者には分かりにくい。説明が必要で
すか?と問われ求めると、カウンターに貼られた説明文を順を追って説明された。
・従業員の名札には名前だけで区分が記載されていない。レディガードコーワを欲しいと云うと、薬剤師
を呼びますからと云った。来た薬剤師は名札を付けていなかったが、親切に説明書を使って説明してくれた。
・本品の使用歴、既往症、副作用の有無、併用薬など聞かれ、使用中に異常を感じたら使用を中止す
るように言われた。
・二種類出して違いを説明。特に使用上の注意の説明、注意事項などなかった。
・症状を言うと一般従事者が2.3品出してきた。1類で無かったので迷う様子をしていたら調剤室から薬
剤師を呼んだ。15歳以下は使えないという注意があり、副作用歴、既往症、服用中の薬名などは聞か
れなかった。
・登録販売者が症状、既往症、副作用の有無などを詳しく聞いて2,3品してくれた。パブロンAXはどうか
というと、1類なので薬剤師に変わった。1類の説明文書はファイル化されているようで、それを見ながら
説明、アドバイスしてくれた。
・1類の説明用ファイルがあるようで、マニュアル化されている様子。副作用歴、既往症、服用中の薬、
注意事項など説明あり。症状が治まらないようなら、かかりつけ医に行ったほうがいいと言ってくれた。

<接遇・対応>
・他の薬の使用の有無、3日以上効かないときは医師に相談する旨のアドバイスあり。
・昔からある薬局・処方箋取り扱いの店はきちっとしていて、お客も少ないので丁寧に説明してくれたが、
いろいろ売っているドラッグストアは買う人が多く、一人ひとりの説明はなかった。
・薬剤師は調剤室に白衣を着ていたが、カウンターには出ていなかった。みな名札が付いてなかった。
第1類、第2類、第3類の表示はあるが、小さくて目立たない。よほど注意しないと気がつかないでしょう。
・ドラッグストアーは入りやすいが、従業員の数も多く、わかる人が少ない。販売者を探して買った。
・1類は薬剤師が不在の時は売れませんと貼り紙。
・第1類を買うのは必ず薬剤師の説明を受けてからと言われた。一人で対応。客が次から次と来るので
ゆっくりは聞けなかった。症状を話して買った。
・きちんと客と対応する態度にかけていた。時間帯もあったと思いますが。
・陳列棚は空き箱が整然と並んでいた。相談後、要求したらレジの後方の引き戸机から出してくれた。
戸棚の中は乱雑で探していた。日用品か店の2/3位を占め、利用者もそちらのほうが多く、薬品の方は
聞く人もいなかった。調剤室には薬剤したという男性がいた。
・スーパーの中の薬局で薬品のみの扱いのようだった。調剤室には白衣を着た薬剤師らしき人がいた。
・ほかの来客もありあまり落ち付いて会話ができなかったが、説明は理解できた。
・対応がとてもよい。詳しい説明もあり、心強かった。
・きちんと分類されていて丁寧な説明あり。
・症状を話したら、いろいろと説明して他の薬(1類以外)も勧められた.
・薬剤師の説明を受けて第1類の薬は服用できないと思った。
・調剤薬局だが漢方がメイン。症状をよく聞いてくれ、効果的な服用方法など説明してくれた。その場で
体が温まるホットドリンクをサービスしてくれた。
・症状、服用歴、副作用の有無、併用薬などを聞かれた。症状より商品を出してくれた。
会計のところに「第1類医薬品は薬剤師がいる時しか購入できません」と看板あり。12月のカレンダーで
薬剤師が在籍している曜日と時間が明記されていた。その旨の説明もお店の人からあった。
・薬剤が陳列しているところに(会計)「ただ今の時間薬剤師は不在です医薬品の販売は中止して
います」と看板あり。第1類のガスター10を持って一般会計に並んで会計しましたが、そのまま通りました。
購入後、店内に白衣を着用している人がいたのでネームプレートを見たら薬剤師でした。防犯関連の処
で、使用品陳列棚の整理をしていた。
・第1類医薬品はケースに入っていたが、今回購入した薬は第2類医薬品のようなので棚に合ったもの
を勧められた。
・薬剤師は調剤室の中にいて、調剤室以外の購入者とは接触しないようにしているとしか思えなかった。
棚とカウンターの間に薬品が置いてあり、カードが貼ってあるが、字が小さいのでカウンターの外からは
品名も判読できない。
・何か服用している薬はないかと尋ねられ、飲み合わせを調べていた。棚に色違いの薬に第1類、
第2類と記され、それは読めたがほかの字は読めなかった。
・一般従事者が薬剤師を呼んできたが、私服だった。カウンターの奥の戸棚から取り出し、レジの人に
渡して行ってしまった。私には目もくれず、一言もなし。レジの人に「あの人は薬剤師?」と聞いたら、お昼
休み中だったとのこと。薬剤師は常勤ではないしい。店内に案内はない。







 

調査活動の報告